おみやげ

2008年2月11日 (月)

続 レアもの

おみやげ2

前回、「じゃがぽっくる」の入手はかなり難しいという記事を書いた。しかし、私が「じゃがぽっくる」に血道をあげている(と言うと、オーバーか)間に、もうひとつレアものが登場していた。それは、北海道に来たことがある人なら、多分、一度はお土産に買ったことのある「アレ」のこと。今日は、その「アレ」がレアになったというお話をひとつ・・・。

その「アレ」とは、北海道土産の定番「白い恋人」のこと。消息筋によると、今年になっても、しばらく入手の難しい状態が続いていたとか。なぜ、こんなに「白い恋人」が品薄になったのかというと、それは、メーカーである石屋製菓による賞味期限改ざんにより、「白い恋人」も食品偽装問題の一翼を担ったからである。2007年8月に問題が発覚して、メーカーが全商品を自主回収し、それから約100日間製造を自粛したため、店頭から「白い恋人」の姿が消えたのである。

仕事やら旅行やらで、一年に何度も北海道を訪れる人は、わざわざ「白い恋人」をお土産に買って帰ったりしない(と思う)。少し、けなすようで悪いが、確かに「白い恋人」はポピュラーなお土産だが、「ま、取り敢えず」クラスのお土産に過ぎず、自分にとっても、どうしても買って帰りたいという代物ではなかった。「それよりは・・・」というようなものが、北海道土産には数多(あまた)とあるし、お土産の最終ユーザー(?)達にも、「ああ、白い恋人ね・・・」くらいの反応しかないので、だんだん違うものをチョイスするようになっていた。そのくらいにしか思っていなかったお土産がなくなってしまったら、さて、どうなったか・・・。

2007年11月27日、帯広に出かけていたことは前回にも書いた。帯広から東京に帰るのなら、とかち帯広空港から飛行機で帰れば良いものを、来年もANAのプラチナ会員の資格を維持するために、JALしか飛んでいないとかち帯広空港を敬遠し、ANAに乗れる新千歳空港まで戻ることにした。

「白い恋人」は11月22日から販売が再開されたのは、確かテレビのニュースか新聞で見て知っていた。しかし、「まさか、一連の食品偽装で販売停止になった商品が、それほど売れるはずがない」と、この頃はそう思っていた。

だから、帯広駅に隣接するエスタで二箱の「白い恋人」を目にした時も、「久しぶりだから、買ってもいいかな」とは思ったが、「帯広にもあるんだから、新千歳に行けば、売るほどあるだろう」また、「帯広で買っても荷物になるだけだから」という理由で買うのを見送った。これがアダになるとはその時は全く思わなかった。

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■新千歳空港のショップの「完売」を知らせる札

さて、新千歳空港に着いた私は、前回にも書いた通り、「じゃがポックル」の捜索に勤しんだ。そして、奇跡的に「じゃがポックル」を手にするのだが、その過程で「白い恋人もないぞ・・・」ということに気づくことになる。空港のショップのそこかしこに「白い恋人 完売しました」の白い札が、踊っていたからである。

今まで散々叩かれていた「白い恋人」がない訳がない。タカをくくって、新千歳空港には来たものの、「オマエは甘い・・・」という結果を受け入れざるをえなかった。それでも、「じゃがポックル」ゲットという救いがあったから、まだ良かった。しばらくは、「これ以上欲をかいてはいかん」と自分を戒めていた。

だが、人間の欲というのは際限がないと言うべきなのか、ひとつの欲望がかなうと、次の欲望がむくむくと頭をもたげてくる。そう、「白い恋人が欲しい」と思うようになった。一度、欲しいと思うとどうしても欲しくなってくる。今回、これだけ無いのだから、「じゃがポックル」を買って帰るよりも、ウケるかも・・・などと思うと、もう矢も盾も止まらず、搭乗口の行列から離れて、またまた、ショップの並ぶ方面へ逆戻りして、飛行機の時間まで「白い恋人」の大捜索を行うことにした。

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■憧れのレア商品「白い恋人」と「じゃがポックル」のツーショット

時間一杯まで、ショップ街の捜索を行ったものの、ここまでは「白い恋人」を見つけることはできなかった。しかし、やっぱりこの日はツイていたのである。その後、すぐに「白い恋人」に巡り会えたのだから。

時間になったので、諦めて手荷物検査のゲートをくぐり搭乗待合室に入った。その待合室にも小さいながらショップがあり、少ないながらお土産も置いている。普段、搭乗待合室内では、お土産を買うことはないのだが、今回は、ダメもとでのぞいてみることにした。

手荷物検査場を通過して、一番近いショップに近づいたとき、ショップの売り子をしているオバ様と目があった。こちらも、よほどモノ欲しそうな顔をしていたからなのか、オバ様と目が合った瞬間「白い恋人でしょう?」と言われた。こちらからも、「え?分かります~」と答えたら、「あるわよ。ひとつだけ」と言われ、「これも、運命ね。おニイさんと巡りあう・・・」となんとも、ベタなセールストークを振舞われたが、また、それもご愛嬌と、最後の一箱を買うことにした。買う段になって、オバ様から「一箱でいいの?」と聞かれ、「だって、一箱しかないんじゃないの?」という訳の分からない会話で、笑いながらショップを後にした。

こうして、苦労して手に入れた「じゃがポックル」や「白い恋人」だが、箱入りなのですごく嵩張るタイプの土産だった。だから、飛行機から降りて、満員電車に押し込められたとき、それまでの幸福が苦痛に変わったのは言うまでもない。それでは。

(写真先頭は、「白い恋人」のパッケージ)

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2008年1月28日 (月)

レアもの

おみやげ3

2008年になり、このブログも3年目に突入いたしました。今年もボチボチ更新していこうと思っておりますので、よろしくお願いします。

例年なら、一発目は初詣にちなんで・・・というテーマでスタートしていたと思うし、もう1月も終盤になるわけですから、「そろそろ、初っ端の旅のことでも・・・」という感じになっていたかと思いますが、初詣は地元の神社だけでいつものように済ませたし、残念乍らというべきなのか、今年はまだ1度も旅に出ていません。

何故かというと、2007年総集編の中でも少し書いたように、暫くはオフィスで、組織の拡大に伴う調整役みたいな仕事をしなければならず、それがひと段落するまで外に出るのは難しそうなのです。ですから、当面は在宅ものというか、書こうと思って書けなかったものや時期を逸してしまったものなどを振り返りながら更新しようかなと思っています。(でも、最近の更新ペースなら、そんな心配をしなくても大丈夫かな?)

では、今年のスタートとして「昨年で最もラッキーだったこと」から書いてみようと思います。

みなさんは、じゃがポックル」というお菓子があることをご存知でしょうか?この「じゃがポックル」は、「かっぱえびせん」や「ポテトチップス」でお馴染みのカルビーが「ポテトファーム」という北海道限定ブランドで製造しているスナック菓子です。

別にTVでCMを流しているわけでもないので、北海道以外の方なら「なんだ、お菓子か」くらいにしか思わないかも知れません。しかし、侮るなかれ「じゃがポックル」。この北海道限定販売のスナック菓子は、今や北海道を訪れる観光客やビジネス客には、幻のお土産と言っても過言ではないくらい手に入りづらい商品なのです。とにかく極端な品薄に加えて、口コミで「ウマい」ということが広がったために、店頭に出たとしてもほんの数分で売り切れるという超人気商品なのです。

売れているのは分かったけど、じゃがポックルって何?という人のために、「じゃがポックル」のパッケージの中に入っているミニパンフレットの中からいくつかご紹介するとしましょう。

「じゃがポックル」という名前は、アイヌ民族に伝わる「コロポックル」から・・・コロポックルとは、アイヌ語で“蕗の下の人”を意味する伝説の妖精のこと。恥ずかしがり屋で人前に姿を見せることはないが、夜中にこっそりと食べ物を置いていくような優しさを持つ、幸せをもたらす神様として伝えられています。

原材料は北海道産のじゃがいも・・・昼と夜の寒暖差が大きく、梅雨のない北海道の気候風土が美味しくて良質なじゃがいもを育ててくれます。「じゃがポックル」に使用している北海道産じゃがいもは、土作りや肥料作りを生産農家と共同で開発した畑で作ります。

オホーツクの焼き塩を使用・・・オホーツク海とつながっているサロマ湖の淡水と海水が混じり合う汽水域から作られた塩を使用。この汽水域はミネラル分が豊富で旨み成分がたっぷり。くみあげた海水を釜でじっくり煮込み、マイルドな焼き塩に仕上げています。

サクッとうまい!北海道から生まれた新食感ポテト・・・じゃがポックルのカリッとして、サクサクッとくる未体験の歯ざわり。そして、おクチに広がるじゃがいも本来の味わい。これは、厳選素材と独自製法(SUCCT製法)から生まれた北の大地の傑作です。

ジャガポックル中味

かくいう私が、「じゃがポックル」の名をはじめて耳にしたのは、確か2006年の8月ごろだったと記憶している。札幌で旧友たちと飲んでいたときに、「ところで、じゃがポックルって知っているか?」と聞かれた。もちろん、そのときは知っているはずもなかったが、旧友たちいわく、「それは土産物屋さんならどこでも売っているが、とにかく人気があって、北海道の人間でもなかなか手に入らない。もし、あったら、絶対買って帰ったほうがイイぞ。とにかくウマいから」と。

いろいろと説明を聞いても、どんなものか分からず、ましてや「単なるお菓子でしょ」なんて風にしか思っていなかった。ただ、そう勧められるので、翌日、新千歳空港のいくつかショップを回ってみたものの、それらしいお菓子は見当らなかった。だいたい、この頃はどんなパッケージなのか知りさえもしなかった。しかし、後から分かったが、名前だけしか分からないような人間の手に入るようなシロモノではなかった。でも、そのときは「また今度来た時に買えばいいや」くらいにしか思っていなかった。

それからも、北海道に来るたびに、空港や市内のお店のお土産コーナーを回ってみた。しかし、それらしいお菓子を目にすることはなかった。ここまで無いとだんだん気持ちも萎えて、土産物やをのぞきはするものの、まぁ多分ないだろうなぁ・・・と諦めが先にたつようになった。

じゃがポックルを探し始めた頃は、ショップに入ると「じゃがポックルはありますか」と元気よくお店の人に尋ねていたのだが、日にちがたって、だんだん事情が分かってくると、「じゃがポックルなんて、置いてません・・・よね・・・」というように、なんとも卑屈な聞き方に変わっていったような気がする。その理由は、今風の言い回しで言えば、「オマエはKYか?そんなの分かるだろう」と空気が、だんだん読めるようになったからかもしれない。だから、探し始めて1年も経つ頃になると「じゃがポックルはなくて当たり前」そんな感じで自分も納得しかけていた。

しかし、諦めなければチャンスは訪れるもの。2007年11月27日、この日は午前中まで帯広で仕事していたのだが、飛行機の関係で、JRで新千歳まで戻ることにしていた。JRでの移動を挟むということから、少し余裕をもって飛行機の時間を設定していたため、いつものようにバタバタと搭乗手続きをするのとは違い、空港のショップをゆっくり見て回れるくらいの時間があった。

この日は、ANA・エア・ドゥの出発カウンター近くのショップから片っ端に(ちょっと飛ばしたお店もあったが)あたってみた。何故かというと、「こんなに人気があるんだから、ポテトファームだって生産量を増やしているの違いない」それと、「もう、そろそろ人気もおちて来るんじゃないかな?」と考えたから。多分、今日くらいは楽に見つけられるんじゃないのと淡い期待を抱きつつ、お店巡りを開始した。

一店目、なし。ショップの人に聞いても「まだ、入らないの」とのこと。二店目なし。三店目同じくなし。こうやってずっと見て、聞いて回るがないものはない。それに、未だにどんなパッケージなのかも知らない。じゃがポックルって一体何なの?改めて思う。

全日空側のショップから開始して、大半のお店を巡りつつ、センタープラザのところまで来るが、やはりダメ。このくらいダメが続くと、やっぱり気持ちも萎えてくるが、だが、何故か今回は「もう少しあたってみるか!」という気持ちが残っていた。だから、センタープラザから、JAL側のショップも隈なく回ってみた。ショップを一巡した結果は、やはりダメだった。一巡した時点では・・・。

「やっぱり、今日もダメかぁ」と、諦めるしかないかと思った。さらに、消費期限問題で、あの「白い恋人」さえも店頭になく、なんともガッカリだった。だから、仕方なく、北海道のお土産としては、以前から好評だったロイズチョコレートでも買って帰ろうかとJAL側の一番端っこのショップに入った。このときも、ダメもとで「じゃがポックルなんて・・・、ないよね」と聞くだけ聞いてみることにした。

ショップの人の答えは、「ええ、ウチにはないのよ」という期待通り(?)のものだった。「まぁ、そうだろうな」と思いかけたとき、「でも、あそこのお店には、さっき入ったみたいよ」という思いもかけぬ返事が返ってきた。「え!ホント」と聞き返すと同時に、そのお店の人が指差す方に振り向くと、ちょと前に通過してきたお店に大きなダンボール箱が3つばかり運び込まれているのがみえた。

思わず駆け出して、そのショップに行ってみると、レジの隣の台の上にそのダンボール箱が置かれて、開封をしているところだった。ダンボール箱には、確かに「じゃがポックル」の文字が・・・。「やったぜ!」思わず、心の中で叫ばずにはいられなかった。こうして苦節1年半、念願のじゃがポックルを手に入れることができた。もう数分タイミングを外していたら、この日も空しいショップ巡りに終わっていたかと思うと、なんと幸運であったことか。だから、勿論手に入れられるだけゲットした。

開封して、僅かしか時間が経っていないにもかかわらず、どこから聞きつけたのか、だんだんお客さんが集まってくる。棚に陳列するまでもなく、台の上に直積みされたじゃがポックルが飛ぶように売れてゆく。お一人様3個までの個数制限があるにも拘わらず、数分で一箱分のじゃがポックルが消えた。

手に入れた3箱は、自宅とオフィスのお土産にひとつずつ。オフィスへのお土産として提供したとき、ちょっとしたどよめきが起こったくらいだ。というのも、北海道に結構飛んでいる同僚の中にも、流石にまだ手に入れたヤツはいなかったようだ。そして、最後のひとつは、自分へのご褒美として・・・。暫くは、食べるのがもったいなくて、まるで、海外旅行が珍しかった時代の洋酒のお土産のように、しばらくは飾っておくことにした。

しかし、こんなに苦労して手に入れたレアなお土産ともそろそろお別れの時が来たようだ。どんな包装をしていようが、どんな温度管理をしようが、何人たりとも、あの賞味期限というヤツには勝てない・・・みたい・・・なので。(もったいねぇ~)

(記事中の写真は、じゃがポックルのパッケージと中味)

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