続 レアもの
前回、「じゃがぽっくる」の入手はかなり難しいという記事を書いた。しかし、私が「じゃがぽっくる」に血道をあげている(と言うと、オーバーか)間に、もうひとつレアものが登場していた。それは、北海道に来たことがある人なら、多分、一度はお土産に買ったことのある「アレ」のこと。今日は、その「アレ」がレアになったというお話をひとつ・・・。
その「アレ」とは、北海道土産の定番「白い恋人」のこと。消息筋によると、今年になっても、しばらく入手の難しい状態が続いていたとか。なぜ、こんなに「白い恋人」が品薄になったのかというと、それは、メーカーである石屋製菓による賞味期限改ざんにより、「白い恋人」も食品偽装問題の一翼を担ったからである。2007年8月に問題が発覚して、メーカーが全商品を自主回収し、それから約100日間製造を自粛したため、店頭から「白い恋人」の姿が消えたのである。
仕事やら旅行やらで、一年に何度も北海道を訪れる人は、わざわざ「白い恋人」をお土産に買って帰ったりしない(と思う)。少し、けなすようで悪いが、確かに「白い恋人」はポピュラーなお土産だが、「ま、取り敢えず」クラスのお土産に過ぎず、自分にとっても、どうしても買って帰りたいという代物ではなかった。「それよりは・・・」というようなものが、北海道土産には数多(あまた)とあるし、お土産の最終ユーザー(?)達にも、「ああ、白い恋人ね・・・」くらいの反応しかないので、だんだん違うものをチョイスするようになっていた。そのくらいにしか思っていなかったお土産がなくなってしまったら、さて、どうなったか・・・。
2007年11月27日、帯広に出かけていたことは前回にも書いた。帯広から東京に帰るのなら、とかち帯広空港から飛行機で帰れば良いものを、来年もANAのプラチナ会員の資格を維持するために、JALしか飛んでいないとかち帯広空港を敬遠し、ANAに乗れる新千歳空港まで戻ることにした。
「白い恋人」は11月22日から販売が再開されたのは、確かテレビのニュースか新聞で見て知っていた。しかし、「まさか、一連の食品偽装で販売停止になった商品が、それほど売れるはずがない」と、この頃はそう思っていた。
だから、帯広駅に隣接するエスタで二箱の「白い恋人」を目にした時も、「久しぶりだから、買ってもいいかな」とは思ったが、「帯広にもあるんだから、新千歳に行けば、売るほどあるだろう」また、「帯広で買っても荷物になるだけだから」という理由で買うのを見送った。これがアダになるとはその時は全く思わなかった。
■新千歳空港のショップの「完売」を知らせる札
さて、新千歳空港に着いた私は、前回にも書いた通り、「じゃがポックル」の捜索に勤しんだ。そして、奇跡的に「じゃがポックル」を手にするのだが、その過程で「白い恋人もないぞ・・・」ということに気づくことになる。空港のショップのそこかしこに「白い恋人 完売しました」の白い札が、踊っていたからである。
今まで散々叩かれていた「白い恋人」がない訳がない。タカをくくって、新千歳空港には来たものの、「オマエは甘い・・・」という結果を受け入れざるをえなかった。それでも、「じゃがポックル」ゲットという救いがあったから、まだ良かった。しばらくは、「これ以上欲をかいてはいかん」と自分を戒めていた。
だが、人間の欲というのは際限がないと言うべきなのか、ひとつの欲望がかなうと、次の欲望がむくむくと頭をもたげてくる。そう、「白い恋人が欲しい」と思うようになった。一度、欲しいと思うとどうしても欲しくなってくる。今回、これだけ無いのだから、「じゃがポックル」を買って帰るよりも、ウケるかも・・・などと思うと、もう矢も盾も止まらず、搭乗口の行列から離れて、またまた、ショップの並ぶ方面へ逆戻りして、飛行機の時間まで「白い恋人」の大捜索を行うことにした。
■憧れのレア商品「白い恋人」と「じゃがポックル」のツーショット
時間一杯まで、ショップ街の捜索を行ったものの、ここまでは「白い恋人」を見つけることはできなかった。しかし、やっぱりこの日はツイていたのである。その後、すぐに「白い恋人」に巡り会えたのだから。
時間になったので、諦めて手荷物検査のゲートをくぐり搭乗待合室に入った。その待合室にも小さいながらショップがあり、少ないながらお土産も置いている。普段、搭乗待合室内では、お土産を買うことはないのだが、今回は、ダメもとでのぞいてみることにした。
手荷物検査場を通過して、一番近いショップに近づいたとき、ショップの売り子をしているオバ様と目があった。こちらも、よほどモノ欲しそうな顔をしていたからなのか、オバ様と目が合った瞬間「白い恋人でしょう?」と言われた。こちらからも、「え?分かります~」と答えたら、「あるわよ。ひとつだけ」と言われ、「これも、運命ね。おニイさんと巡りあう・・・」となんとも、ベタなセールストークを振舞われたが、また、それもご愛嬌と、最後の一箱を買うことにした。買う段になって、オバ様から「一箱でいいの?」と聞かれ、「だって、一箱しかないんじゃないの?」という訳の分からない会話で、笑いながらショップを後にした。
こうして、苦労して手に入れた「じゃがポックル」や「白い恋人」だが、箱入りなのですごく嵩張るタイプの土産だった。だから、飛行機から降りて、満員電車に押し込められたとき、それまでの幸福が苦痛に変わったのは言うまでもない。それでは。
(写真先頭は、「白い恋人」のパッケージ)
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